私のおまじない体験談

おまじないの由来を調べて気づかされたこと

初めまして、私は30歳の男性です。

今回おまじないについて過去に面白いエピソードがあったのでお話したいと思います。

よく手のひらに「人」という字を3回書いて、それを「飲みこむ」ということをしますよね。

例えば、コンクールの発表前、テストや面接の前、試合の前、スピーチの前、その他大切な会議の前など、多種多様な場面で老若男女問わずこのおまじないをためしたことはあるかと思います。

自分自身も幼いころから、このおまじないは使っていました。

そしてそれで受験がうまくいったこともあれば、アルバイトの面接で失敗したこともあり、そもそもこれは何でこんな「人という字を三回書いて、さらにそれを「飲み込む」なんてヘンテコな方法のおまじないになったんだろうと疑問をもったことがありました。

そこで気になって辞書を調べてみるとこの有名なおまじないの由来は
”演劇で人前に出る機会の多い人が、舞台の上で度胸がつくように相手を圧倒するという意味の人を「呑む」と常用の「飲む」かけた駄洒落”が由来していると言われていることがわかりました。

それだったら人という字を一回書いて飲むだけでもいいのに、当時の人は「たくさん人を呑まなければいけない」という気持ちから三回も人という字を書くおまじないを思いつくに至ってしまったんですね。

少なくとも、四回、五回とそれ以上回数が増えなかったのは幸いですが・・。

どちらにしろ、元々の由来から考えると緊張を解くこととは全く関係ないことがわかって、ちょっとがっかりしてしまいました。

がっかりしてしまった中でも、
唯一少しよかったと思うことは、こういう由来があったんだなと歴史的に勉強になってことです。

しかし、いくら勉強になったと言っても、やはりおまじないというのは理由を調べるとこうやってがっかりしてしまうデメリットの方が大きいと思いますので、これを読まれてる方はあくまでもおまじないはとにかく理由もなく信じることにしておいた方いいと思います。

26歳女:「みんなと一緒」を解くおまじない

はじめまして。

現在は一般企業で働くOLです。

これは、私が中学生の頃のおまじないです。

当時、私のクラスの女子はなぜか、EXILE派、ジャニーズ派で割れてしまっていて、どちらも特に好きになれなかった私は、クラスで居場所を持てずに居ました。

だから、少しでも居心地の良い場所を確保するために、席替えは私にとって超重要イベントでした。

めんどくさい女子の傍、私のことをからかってくる男子の傍の席になるわけにはいかなかったのです。

クラスメートの中で、からかいもせずいつも穏やかで、私の心の平穏を保ってくれる男の子が1人居ました。

私はできるだけその子の傍の席になりたくて、一生懸命におまじないを調べました。

席替えはクジ引きで毎回実施されていました。

私が選んだのは、「隣になりたい人の背中で小さな声で、その人の名前を言うこと」でした。

席替えのクジを引くゴタゴタに混じって、その子の背中を目指すのですが、もう心臓はドキドキです。

ーー誰かに見られて、変なやつって思われたらどうしよう…意地悪な男子に見つかって、またからかわれたらどうしよう…

結果は、おまじないが効きました!
私は無事その子の傍で、比較的意地悪な事が少ない班になれたのです。

自分の居場所を作るために私はおまじないに頼って、可哀想に思われたのか、おまじないは私に味方してくれました。

この経験を振り返って考えました。

おまじないは、「無理に周りに同調しなくていいよ。

世の中には合う人、合わない人が居て、その中で自分らしく生きていくことが大切」という価値観の大切さを後押ししてくれたんじゃないかと。

「みんなと同じじゃないこと」に日本人は、特に子どもは反応して、同じじゃない存在を弾こうとします。

当時の私も、周りのクラスメートが好きなことを無理に好きになろうと、我慢して同調しようとしていました。

勿論、社会に出て、「合わないから」の理由だけで、仕事が円滑に進まないような関係を作り出すことは望まれません。

だけど、今になって少し思うのです。

「みんな一緒じゃなくて良い」の言葉を誰かがくれていたら、14歳の私はこのおまじないに頼らなくても良かったんじゃないかと。

29歳女 おまじないで怖いくらい確実に晴れになる

主人と娘と暮らしている主婦です。

私が小学校5年生の頃、密かに流行っていたおまじないがあります。

それは「天気を確実に晴れにする」というおまじないです。

私は元々霊的なものやおまじないなど全く信じない子供でした。

なのでその流行っていたおまじないも、なんとなく聞き流す程度で。

しかしそんな私が、そのおまじないに縋る時があったのです。

修学旅行の予定で「海岸沿いの散策」というものがあり、海が大好きな私はそれを楽しみにしていました。

修学旅行が近づくにつれて、私は普段見ない天気予報をテレビや新聞で毎日チェックしていました。

一週間前の予報から、旅行の予定日はずっと雨。

確率はなんと80%。

旅行日程表の資料には、米印で「※雨天の場合海岸散策は中止、室内活動」と書かれていました。

どうにか晴れにならないかと悩んでいた私は、その時流行っていたおまじないを思い出しました。

方法はとっても簡単。

小さい紙に太陽のマークと日付を書いて、それをてるてる坊主の頭に入れて釣り下げるというものでした。

普段おまじないを全く信じない私が、そんなことをやっていると分かったら恥ずかしかったので親がいない時にこっそり家で作って飾っておきました。

てるてる坊主を作ったのは旅行の3日前でした。

本当にこんなものは効くのか、私は半信半疑でした。

結果はなんと、紙に書いた海岸散策があったその日だけ晴れました。

天気予報では最後まで80%雨の確率だったのに。

私は嬉しさと恐ろしさを感じました。

おまじないの最後には、願いを叶えてくれたてるてる坊主にお酒をあげて燃やすというものでした。

私は当時お酒なんて買えなかったし、外で物を燃やしていたら親に怒られてしまうので違う方法をとりました。

ビニール袋に台所にあった料理酒を入れて、そこにてるてる坊主を染み込ませ燃やすという意味でゴミ箱に捨てました。

捨てる時はちゃんと手を合わせて、てるてる坊主ありがとうとも言っておきました。

私は今でも最後の神頼みとして、時々そのてるてる坊主を作ってしまうことがあります。

子どもの保育園の行事や家族旅行、主人の仕事の関係などどうしても雨が降って欲しくない日。

そして今もなおそれは健在で、どんなに雨予報でも最終的にその日だけは晴れるのです。

何度も確実に晴れにしてくれると、もしかしたらこれは自分の力ではないか。

「天気の子」という映画に思わず自分を重ねてしまいそうになりますが、おまじないは「お呪い」とも書きます。

てるてる坊主への感謝を忘れてしまうと、何か恐ろしい事が自分に返ってきてしまう事もあるかもしれません。

もしこのおまじないをやる方がいらっしゃったら、てるてる坊主が願いを叶えてくれた時は最後の仕上げをしっかりやってあげて下さい。

その人なりの方法でお酒をあげて燃やすを感謝を込めて行ってあげることが、大事ではないでしょうか。

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